2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15700116
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
井手 一郎 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (10332157)
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Keywords | ニュース映像 / 映像アーカイブ / トピック追跡 / 閲覧インタフェース / トピックスレッド |
Research Abstract |
1.研究の目的との関連 本研究では、これまで3年間にわたり連日特定のニュース番組の映像を自動的に蓄積して映像コーパスを構築し、様々な利用技術に関する検討を進めてきた。具体的には、大規模映像コーパスを対象とした知的構造化に関する実証的な研究として、以下の課題に取り組み、大規模ニュース映像コーパスへ効率的にアクセスするための基礎技術の開発と、プロトタイプシステムの実装を行った。 (1)大規模映像コーパスに対する既存技術の適用可能性の検証と改良 1,000時間近いニュース映像群を対象とし、連日の放送後にトピックの分割・過去の全トピックにわたる追跡を全自動で行えるようにした。 (2)大規模ニュース映像コーパスの知的構造化 ニューストピックの時系列的な変遷を全自動で解析するための「トピックスレッディング手法」を開発し、高速化した。 (3)構造の可視化と構造を反映した効率的なアクセスインタフェースの実現 大規模ニュース映像コーパスへの効率的なアクセスを実現するために、上記のトピックスレッド構造に基づくニュース映像検索・閲覧インタフェースtopicTracker, threadViewerを構築した。またスレッド構造から抽出された人物関係に関する知識を可視化したインタフェースtrackThemも構築した。 2.本年度の実施計画との関連 映像コーパスの知的構造化に関する研究として、昨年度までに実現したニュース映像内のトピックに基づく構造の解析(トピック分割)と、コーパス中の全トピック間の関係に基づく構造の解析(トピック追跡)結果を利用し、任意のトピック間のトピックの推移を高速に探索し、同時に要約など短時間で効率的に理解しやすい形での提示手段のプロトタイプを構築した。その成果を国際会議(2006 IEEE Intl.Conf.on Multimedia and Expo)に投稿し、平成18年度中の発表が決定している。
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Research Products
(4 results)