2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15700359
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
漆山 裕希 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10302100)
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Keywords | 座位 / 姿勢調節 / 腰痛 / 体圧分布 |
Research Abstract |
本研究の目的は座位姿勢と腰背部痛との関係を明らかにすることにある。そのためにまず座位姿勢に関連するパラメータを長時間計測し、解析によって座位耐久性に関連する指標を求めることとした。座位姿勢を一定にするために座高調節可能な椅子を作成した。また体圧分布装置を導入し、臀部と足部の体圧分布を計測するシステムを構成した。さらに体圧の周波数分析を行うためのソフトウエアを作成した。一方座位姿勢の解析を行うために、2次元動作解析ソフトを導入した。 倫理委員会より、高齢者を対象とする前に健常若年者で本研究を実施することを勧告されたため、20歳代の健常者10人を対象として以下の実験を行った。すなわち、被験者を圧力センサーシートを備えた座位測定用椅子に裸足で座らせた。膝関節角度が90度になるよう座高を調節した。手を大腿にのせ、顔は正面を向き、定められた指標を見るようにした。10分から20分間座位姿勢を保持させ、その間座面と足底で計測された圧を連続的に記録した。 その結果、座圧の平均は48.0mmHg (27.7〜54.4mmHg)、足圧の平均は61.5mmHg (45.2〜80.2mmHg)であった。最大圧力部分は、全員で座面では坐骨結節部、測定では踵足部であった。圧変動には個体差がみられたが、共通して、座位開始の約10分後から圧変動が頻繁となる傾向がみられた。また同一被験者でも、その日の体調や衣服の素材により圧分布が異なった。現在周波数分析によるパワースペクトルのグラフの回帰直線の傾きを求め、座位耐久性の指標となるかどうかの解析を進めている。さらに2次元動作解析と組み合わせて、実際の座位姿勢と座圧分布とを対応させ、座位耐久性との関係を明らかにし、これらのデータに基づき、高齢者を対象とした研究に進む予定である。
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