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2003 Fiscal Year Annual Research Report

フェイントが混在する状況における脳機能の対処についての研究

Research Project

Project/Area Number 15700409
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

平工 志穂  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (30302821)

Keywordsフェイント / 反応時間 / 脳機能
Research Abstract

行動する際に予測が裏切られることによってパフォーマンスが遅延する可能性がある状況における脳機能の対処について、本年度は時間的予測が裏切られるケースについて、フェイントの混入率を細かく設定した環境における検討を行った。
実験内容:予告反応パラダイムの、S1とS2の時間間隔(ISI)が1,2,3秒である3種のTrialを用い、いずれかをベーストライアル(BT)、残りをフェイントとして、フェイシトの混入率を細かく変化させた設定での実験を実施した。分析にはSPSSを購入し、用いた。
結果:BTのISIが中間あるいは長い環境においてはフェイントの混入率が多くなるにつれ、ISIが短いフェイントの反応時間が早くなった。こうした条件ではフェイントの混入率が高まるにつれ、ISIが短い試行により多くの注意資源が割り当てられることが示唆された。BTのISIが短い環境においては、フェイントの混入率が多くなるにつれBTの反応時間が長くなり、この環境ではフェイント試行により多くの注意資源を割り当て対処していることが示唆された。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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