2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15700435
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
村松 憲 慶應義塾大学, 体育研究所, 助手 (60306892)
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Keywords | アキレス腱 / 超音波 / 高速度カメラ |
Research Abstract |
本年度は主として、身体運動中のアキレス腱伸張率の算出方法について検討した,研究代表者らがこれまで発表した方法(Muramatsu et al.Journal of Applied Physlology 2001など)はいずれも、下腿部と足部を固定して力発揮を行う「等尺性収縮」を対象としたものであったため、関節角度が変化するような歩行や走行、ジャンプといった一般的な身体運動に'適用できるかどうかは不明であった。本年度はその方法を、より動的な運動に応用するよう検討した。研究代表者らはこれまでの報告で、アキレス腱伸張率を、超音波装置と高速度カメラを用いて測定してきたが、動的な運動においては、腱を観察するための超音波装置のプローブに揺れが生じてしまう。この揺れがアキレス腱の伸張率算出に与える影響について実験、検討したところ、ジャンプ動作の場合、揺れの影響が無視できないほど大きいことが明らかとなった。すなわち、超音波画像上の腱の長さ変化のうち、プローブの揺れの影響に基づくものが少なからず存在することが明らかとなった,この問題を解決するために、任意の瞬間のアキレス腱長を、超音波画像と高速度カメラを使用して求める、という方法について検討したところ、きわめて有効である可能性が示唆された。プローブが揺れていたとしても、その瞬間のアキレス腱長を求めてしまえば、長さ変化も求めることができる。この方法を用いれば、関節角度が変化する動作においてもアキレス腱の長さ変化、すなわちアキレス腱伸張率を算出することが可能である、と考えられる。実際の動作において伸張率を求めるのが、平成16年度の課題となる。
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