2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15700494
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
銀島 文 金沢大学, 教育学部, 助教授 (30293327)
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Keywords | 数学教育 / 数センス / 感覚 / 数 / 演算 / 算数 |
Research Abstract |
前年度には,アメリカにおける数センスに関する研究の動向と検討を行っている。そこでまず,ひきつづき本年度,日本における数センスに関する研究に関して検討を行った。それらの検討結果は各々,「数感覚の育成に関する研究動向の整理と検討-米国における数感覚に関する研究の動向分析-」,「数感覚の育成に関する研究動向の整理と検討II-日本における数感覚に関する研究・実践報告の動向分析-」としてまとめた。 また,国内の調査問題や調査結果をもとに,数センスおよび数と計算領域の調査方法,子どもの実態について考察した。考察対象にした調査は具体的には次の三種類である。なお必要に応じて関連する地方自治体の調査も考察対象とした。 ・昭和56〜60年度・教育課程実施状況に関する総合的調査研究(文部省) ・平成4〜8年度・教育課程実施状況に関する総合的調査研究(文部省) ・平成13年度・小中学校教育課程実施状況調査(国立教育政策研究所) 考察の観点は「数学の文脈」および「日常の文脈」の二つであり,これらの観点から数センスの概念構造の議論を試みた。さらには,数感覚に関する質的研究方法の課題を検討した。 小学校・算数「数と計算」領域にかかわる内容について,その系統を検討し,その中での数センスの位置づけを考察した。その際に,マッキントッシュ,レイズらがまとめた"Number sense : simple effective number sense experiences"を参考とした。
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Research Products
(1 results)