2003 Fiscal Year Annual Research Report
立体CG技術の応用による都市建造物属性情報の重層的可視化手法の研究
Project/Area Number |
15700546
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
吉田 浩之 慶應義塾大学, 総合政策学部, 専任講師 (10317307)
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Keywords | リモート・センシング / 可視化 / 都市形状 / コンピュータ・グラフィックス / 属性情報 / 地図作製技法 / 航空機搭載LIDAR / GIS |
Research Abstract |
二ヵ年の研究期間の初年度にあたる今年度の研究実績は、以下の通りである。第一に、助成を受けて、CG都市景観構築環境を整備した。2003年度上半期時点においてほぼ最速のデスクトップ・コンピュータを導入し、既に保有していたリモート・センシング関連ソフトウェアの最新ヴァージョン、当該分野で標準的な3D CG作成ソフトウエアが動作する環境を構築した。 第二に、モデル整備がほぼ完了した。東京都中心部(具体的には、渋谷駅周辺、品川駅周辺、新宿都庁周辺)の立体都市形状モデルを航測企業等の協力を得て確保した。また、その複数のモデルを、上記CG都市景観構築環境上で作動/処理可能なように整備した。 第三に、上記のモデル整備の完了に伴い、属性情報の分類も進めた。モデルを可視化することにより、視覚的に、「属性のイメージ」を確認することが可能となった。次年度も文献収集を進め、実際のCG画像を参照し、CG素材として可視化された属性情報の有用性について考察する。 第四に、上記の環境都市最観構築環境と立体都市形状モデルを用いて、試験的可視化を行った。本助成申請時の研究計画調書で述べた、属性情報のCG素材への変換・斜め上方からの可視化という二つの中間的な試行過程に着手し、複数回レンダリングを行い、有用な知見を導き出し得る画像を作成した。同研究計画調書で述べたように、この過程は、次年度も反復的に実行し、結果の統合手法の考察へと発展させる。 第五に、スピンオフとして、上記第二、第三の実績項目によって弾みがついたことにより、,研究担当者の従来からの都市形状に関する一連の研究の区切りとなる論文が完成し、国際学術誌Computers, Environment & Urban Systemsへの投稿を平成15年08月に行った。平成16年03月に通知された査読結果は非常に良好で、同誌での掲載が決定された。同論文については、平成16年03月現在、最終編集作業中である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Yoshida, H, Omae, M.: "An approach for analysis of urban morphology : Methods to derive morphological properties of city blocks by using an urban landscape model and their interpretations."Computers, Environment and Urban Systems (Elsevier). (掲載予定)(Accepted).