2003 Fiscal Year Annual Research Report
国際環境交渉過程における政府代表団へのNGOの参加と影響力の国際比較研究
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15710033
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
蟹江 憲史 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (90326463)
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Keywords | 地球環境ガバナンス / 気候変動交渉 / 多国間交渉 / 環境外交 / NGO |
Research Abstract |
平成15年度の研究では、主として国際関係論分野と環境政策論分野(特に環境政策におけるNGOの役割と参加形態)からの知識の習得を基礎に、一次資料・二次資料の収集及び聞き取り調査を行った。特に本年度は、気候変動枠組条約交渉過程におけるデンマーク、カナダ、スイスの政府代表団とNGOとの関係を重点的に調査した。 一次資料に関しては、これまでの気候変動枠組条約締約国会議(COP)の参加者リストを総点検し、これまでの国際交渉においてどの国がどれだけNGO参加者を政府代表団として受け入れているのかを整理した。 聞き取り調査に関しては、2003年10月にロシアで開催された世界気候変動会議及び12月にイタリアで開催された気候変動枠組条約締約国会議(COP9)において、政府・NGO関係者に集中的に聞き取り調査を行った。また、これらを通じて得られた情報について、さらに詳しい情報を得るため、2月にはデンマークにて、NGO代表が政府代表団の中でいかなる役割をしているのか、またNGO代表の選定プロセスがどうなっているのか等の調査を行い、多国間交渉のどのレベルで交渉に参加し、どの程度アドバイスを求めた(与えた)か等、具体的データの収集を行った。
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