2003 Fiscal Year Annual Research Report
ダイナミックプロセスの同定・制御のための実践的手法の開発
Project/Area Number |
15710122
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
鈴木 知道 東京理科大学, 理工学部, 講師 (50251369)
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Keywords | ダイナミックプロセス / 同定 / 制御 / 時系列解析 / 統計的データ解析 |
Research Abstract |
本研究はダイナミックプロセスの制御においての問題点を現実のデータの解析を通じて抽出・整理すること,そして明らかとなった問題点に対する実践的な解決方法を提案,検討することが目的である.本研究の研究計画は大きく分けると2段階に分けられる.第1段階では,現実のダイナミックプロセスの同定・制御で起こっている問題点を抽出することである.第2段階では,第1段階の結果をもとにダイナミックプロセスの同定・制御を効果的に実現する実践的手法の開発を行う.本年度は第1段階を実行した.その中心はデータの収集と解析であった. ダイナミックプロセスにおける種々の問題点の抽出については,データの解析が不可欠である.このための解析システムを平成15年10月に備品として購入したノートパソコン(IBM ThinkPad G40 23885EJ)上に構築した.解析にあたっては解析システムとほぼ同時期に購入した統計パッケージ(SPSS Ver11.5)およびプログラム言語(Microsoft VC++)を中心に活用してデータ解析を進めた.解析の結果,精密機械工程においてのデッドタイムの影響の正確な把握という課題が明らかになりつつある.第1段階である本年度の目標に対しては,ほぼ期待通りの成果が得られたと考える. ダイナミックシステムにおける諸問題についての最新の研究状況の知見を深めるために,平成15年8月にスペインのバルセロナで行われる産業など実務で用いられる統計に関する国際学会,ISIS3(The Third International Meeting on Business and Industrial Statistics)において発表を行い,同時に専門家と議論を行った.また,国内においても同年11月に名古屋工業大学で行われた品質管理学会研究発表会に参加・発表を行った.
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