2003 Fiscal Year Annual Research Report
企業シミュレータを実装するケーススタディ型eラーニング環境の構築に関する研究
Project/Area Number |
15710124
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
後藤 正幸 武蔵工業大学, 環境情報学部, 助教授 (40287967)
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Keywords | eラーニング / ビジネスモデル / 企業 / シミュレーション / コストモデル / 利益モデル / 学習モデル / 意思決定 |
Research Abstract |
本研究では、企業における様々なマネジメントや戦略意思決定のための学習ツールとして、企業シミュレータを用いたeラーニング環境の構築を最終的な目標としている。初年度である平成15年度は、様々な企業モデルを構築し、検討すると共に、eラーニングのツールに関する調査、学習者の学習モデルの構築、学習環境等の検討を行った。また、情報技術を最大限に活用するeラーニング環境においては、様々な学習履歴や自由記述式のレポートや感想文の自動分析ツールが必要であり、平行してこれらの情報分析手法についても検討を行っている。本年度の成果は以下の通りである。 (1)eラーニングによる学習形態を対象とし、学習者の学習モデルを構築すると共に、この学習モデルを考慮したeラーニング教材設計方法を検討した。さらに、評価手法についても提案を行った。 (2)具体的なeラーニングのツール(プレゼンテーション方法)として、TVML、オーサリングツールなどのアプリケーションを検討した。モニタ実験のための教材を実装し、教材作成手法とツールの評価を行った。 (3)企業モデル構築のために、コストモデル、利益モデル、マーケティングモデルなど、様々なモデルの検討を行った。数理モデルを検討すると共に、中小企業との共同研究を行い、実務における具体的事例を詳細に記述した。 (4)eラーニング環境における情報技術の効果を最大限発揮するための要素技術として、学習者の選択式・自由記述式アンケート結果を自動分類し、評価する手法を提案した。これらの自動分析手法は、学習者のレポートやアンケート結果を分析するために適用できる。 これらの成果をもとに、平成16年度は、実際に企業シミュレータを用いたeラーニング環境の実装段階に入る予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 森雅俊, 後藤正幸: "製品切替えにおける生産・販売の統合的意思決定モデルの研究"日本経営工学会論文誌. 54巻1号. 26-35 (2003)
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[Publications] 酒井哲也, 伊藤潤, 石田崇, 後藤正幸, 平澤茂一: "情報検索技術を用いた効率的な授業アンケートの分析"経営情報学会2003年春季全国研究発表大会. 182-185 (2003)
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[Publications] 後藤正幸, 酒井哲也, 伊藤潤, 石田崇, 平澤茂一: "選択式・記述式アンケートからの知識発見"コンピュータ利用教育協議会 2003PCカンファレンス. 43-46 (2003)
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[Publications] 後藤正幸, 渡邊法比古: "中小企業の新たな技術マーケティング"経営システム. 13巻3号. 109-113 (2003)
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[Publications] Masayuki Goto, Takashi Ishida, Shigeichi Hirasawa: "Representation method for a set of documents from the viewpoint of Bayesian statistics"2003 IEEE International Conference on System, Man, & Cybernetics. 4637-4642 (2003)
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[Publications] Masayuki Goto, Toshiyasu Matsushima, Shigeichi Hirasawa: "A source model with probability distribution over word set and recurrence time theorem"IEICE Trans.Fundamentals. Vol.E-86-A No.10. 2517-2525 (2003)