2005 Fiscal Year Annual Research Report
エンゲージド・ブッディズム(社会参加仏教)の現状と歴史
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15720014
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Research Institution | Hannan University |
Principal Investigator |
守屋 友江 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 助教授 (30340847)
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Keywords | エンゲージド・ブッディズム / 越境(transnationalism) / 大乗仏教 / 上座部仏教 / 社会倫理 / 鈴木大拙 / 井上秀天 / 禅 |
Research Abstract |
これまでの研究成果を学会誌に英語および日本語論文を投稿した(Japanese Journal of Religious Studiesおよび『近代仏教』)。昨年度末に東京にて開催された国際宗教学宗教史会議世界犬会(IAHR)における研究発表をもとに、内容をさらに発展させたものである(ただし、日本語雑誌の発行は2006年3月以降となる)。ほかにPacific World、The Eastern Buddhist編集部からも原稿依頼があったが、上記2点の論文執筆に加えてさらに2件の研究会議を基にした共著研究書の執筆負担が重なり(カリフォルニア大学における在米日系仏教徒の思想と活動に関する研究会議と、ハワイ大学における大戦間期ハワイの国際主義と日系人の役割に関する研究会議)、今年度中には果たせなかった。これら2誌への投稿は、来年度に実現したい。なお執筆分担した共著の研究書は、現在アメリカの大学出版会から出版するべく、それぞれ編集作業に入っており、来年度に公刊される予定である。 夏期休暇中、3週間に及ぶ勤務校の学生引率業務が重なったため、10月にインドで開催された仏教者国際連帯会議(INEB)への参加や必要なインタビュー調査ができなかったことが悔やまれる。しかし2006年1月〜3月までデューク大学宗教学部で、客員教授としてTransnational Buddhismのクラスを担当するため、アメリカにおけるエンゲージド・ブッディズム関係資料の収集および研究者との交流を図ることに切り替えたことで、研究上のマイナス面は解消されたといえる。 また12月にビルマ人僧侶が来日し、INEBメンバーの日本人僧侶とともに開催した講演会において、情報交換や教示を得ることができ、さらにロサンゼルス在住のスリランカ僧侶との連絡を取り続けた事もあって、上座部仏教徒の活動および仏教思想を考える上で多くの示唆を得た。
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