2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15720154
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Research Institution | Osaka City Cultural Properties Association |
Principal Investigator |
古市 晃 財団法人大阪市文化財協会, 学芸部・学芸課, 学芸員 (00344375)
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Keywords | 統合論理 / 統合中枢 / 儀礼 / 倭王権 / 仏教 / 都市 |
Research Abstract |
研究第2年度にあたり、ひきつづき基礎的な参考文献および研究状況を把握するための参考文献を購入した。文字資料の撮影に必要な備品等の購入も行った。また、博物館等の関連する展示の展観、研究会への参加を通じて、情報収集に努めた。6月には、七世紀倭王権の統合論理に大きな影響を与えた中国、北朝の都城遺跡、仏教寺院の踏査を行い、山西省考古研究所を中心とする研究者との交流を行った。 5月には、研究成果を主要な部分とする『七世紀倭王権における統合論理の研究』を執筆し、大阪市立大学に学位請求論文として提出し、審査を経て12月に学位を得た(博士〔文学〕)。 平成17年2月には、日本史研究会古代史部会において研究成果を報告し、参加者との意見交換を行った(「七世紀倭王権の君臣統合」)。 本年度の研究成果として、初年度に検討した、仏教儀礼が七世紀倭王権の統合儀礼として果たした役割の大きさを、さまざまな資料から再検証する作業を行った。課題として、前代、すなわち古墳時代の統合論理との相違、また宮都の所在地の相違による統合中枢の相違の問題、奈良時代以降の統合儀礼の展開の問題などを検討すべきことが明らかとなった。これらについては最終年度である第3年度に検討したい。 なお、平成16年10月27日〜平成17年2月20日まで、大阪歴史博物館および北九州市立自然史・歴史博物館で開催された特別展「古代都市誕生-飛鳥時代の仏教と国つくり-」では、研究代表者も企画の中心に加わり、研究成果の還元に努めた。
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Research Products
(1 results)