2003 Fiscal Year Annual Research Report
現代日韓関係における「国民的交流」の意義:その理念と現状を検証する
Project/Area Number |
15730081
|
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
林 夏生 富山大学, 人文学部, 助教授 (20311673)
|
Keywords | 国際文化交流 / 現代日韓関係 / 国際関係論 |
Research Abstract |
本研究における今年度の実績としては下記の通りである。 まず最初に、近年の国際文化交流政策のあり方について、日本側、韓国側それぞれの、政府担当部局および政府系文化交流専門機関(日本では外務省、文部省、自治省、国際交流基金など。韓国では外務部、教育部、文化観光部、韓国国際交流基金など)、および自治体やNGO団体について、出版またはインターネットで公開されている白書類・年鑑類・調査報告書等をもとに、実態の把握につとめた。 文化交流の対象となる文化要素の中でも、とりわけ大衆文化の領域に関しては、カルチュラルスタディーズ、社会学、文化経済学など、さまざまな分野で平行して検討・議論が行なわれているのが現状である。そこで本研究では、こうした多方面の分野から情報を収集するとともに、可能な限り各方面の専門家と意見を交換しながら考察を進めた。 これらの調査研究の過程においては、調査結果を逐次データベース化し、期間内の作業はもとより、今後にわたる研究活動の基盤として効果的・効率的に活用しうるようにつとめた。この作業を行うに当たり、本年度の補助金によって新たに導入した日韓二カ国語環境のパーソナルコンピュータおよびソフトウェア一式を大いに役立てることができた。
|