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2004 Fiscal Year Annual Research Report

スリランカの少子・高齢化問題に関する研究-家族形成とその構成に関する実証分析

Research Project

Project/Area Number 15730106
Research InstitutionTottori University of Environmental Studies

Principal Investigator

西村 教子  鳥取環境大学, 環境情報学部, 助教授 (00351875)

Keywordsスリランカ / 少子・高齢化 / 家族構造 / 意思決定
Research Abstract

本研究はスリランカにおける結婚、出生や移動といった個人の意思決定の結果生じる家族形成の変化を、実証分析を通じて明らかにすることを目的としている。本年度の主な作業は、研究に使用する主な資料である家族構成とその形成に関する資料の取得とその精査、および分析モデルの構築である。本年度はスリランカ都市部における家族形成過程を捉えるための、現地調査を実施した。本調査の特徴は以下の通りである。
1.調査対象となったのは、コロンボ市内の2地区の約700世帯、約4000人である。実施期間は2004年9月であった。
2.調査対象となる期間は1994年〜2004年までの10年間としている。
3.調査の主な目的が過去10年間の人口移動と家族構造変化にある。調査では対象者における家族関係の属性を詳細に把握し、家族形成過程をデータから再構築できるような工夫をしており、転出入の履歴においても、転出地、転入地だけでなく、より詳しい移動理由を把握できるようにしている。また職歴も把握しているので、人口移動と経済成長との関わりについても見ることができる。
4.本調査によって人口センサスでは捉えられない人口移動の動向は、発展途上国見られる都市部の人口集中の過程を、地理的な条件、経済的な条件そして血縁、婚姻関係などの人的ネットワークなどの様々な視点から考察知ることが可能である。
本年度は、上記現地調査の実施準備、実査およびデータの精査を行った。本研究の必要な準備作業を本年度において完了し、来年度には本調査の分析作業を行い、また前年度から取り組んでいる出生に関する分析結果と比較、考察を行うことで、スリランカ都市部におけるライフサイクルを把握し、今日の発展途上国における高齢化、そしてスリランカで進む少子化問題の発生プロセスを明らかにする見込みである。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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