2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15730264
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
小林 理 東海大学, 健康科学部, 助手 (80338764)
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Keywords | 家庭福祉ニーズ / 家族ストレングス / 家族問題 / 家庭福祉相談援助 / 家族ソーシャルワーク / 家族社会学 / 家族の多様化 |
Research Abstract |
<研究目的> 近年、社会福祉援助活動において、当事者の家族関係や家族の生活状況への視点が重要視されている。社会福祉相談機関等でも、児童虐待等の家族問題への予防的問題発見的な援助において、家族や家庭への支援が不可欠となっている。一方、家族のあり方の多様化により、家庭福祉理論が固有の援助対象として家族や家庭を設定していく方法論の検討が必要である。本研究では、家庭ソーシャルワークがいかにアプローチとして固有性をもちうるのかについての検討を行うことを目的としている。まず、既存の研究成果において、家庭福祉ニーズの把握や援助方法の特徴をどのように見出してきたのかを整理する。次に、社会福祉援助機関および施設等における相談援助において、家庭福祉ニーズや家族の生活状況・生活課題をどのように扱ってきているのかについて聞き取り等により特徴を整理する。 <研究成果> 1.家庭福祉研究の文献のリスト化 国内及び国外(北米と西欧の英語文献)のソーシャルワーク研究文献、社会学文献等より、家庭福祉及び家族福祉のニーズや援助方法について理論化を試みている文献情報をデータベースより収集を行い、分類整理、リスト化をすすめている。 2.基幹的な家庭福祉文献及び実践報告等の資料の入手 作成しているリストのなかから特に、家庭福祉の一般化理論に取り組んでいる文献、及び家庭福祉ニーズ等についての情報を科学的に把握・記録を試みている相談援助の実践報告の入手をすすめている。 3.相談援助の方法論についての聞き取り調査のための準備 家庭福祉相談援助の一例として、母子自立支援員の業務内容や家庭福祉問題及びニーズの把握方法について、行政機関担当者より聞き取りを行い、資料の収集を行った。さらに、次年度以降予定の聞き取り調査先の選定のため、相談機関・施設のリスト化をすすめている。
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