2003 Fiscal Year Annual Research Report
中学生を対象とする効果的なストレスマネジメントプログラムの開発と効果の検証
Project/Area Number |
15730325
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
三浦 正江 広島国際大学, 人間環境学部, 講師 (00330134)
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Keywords | 中学生 / ストレスマネジメント / プログラム開発 / 学校ストレス |
Research Abstract |
本研究は,中学生を対象とした効果的なストレスマネジメントプログラムの開発と効果の検証を目的としている.今年度は,(1)筆者がこれまでに作成したプログラムの修正箇所,(2)教師がストレスマネジメント授業を行う際に必要な研修や効果的な教材について検討することであった.まず第一点については,これまでのプログラムやワークシートについて心理的ストレスを専門とする研究者,および中学校教諭数名からの助言を受けながら見直しを行った.その結果,50分×9時間分の授業指導(案),およびワークシートが整備された.授業テーマは,(1)導入(ストレス学習への動機づけの向上),(2)リラクセーション法の習得,(3)ストレッサー(ストレス源),(4)ストレス反応(ストレス症状),(5)認知的評価(ストレスを強める考え方),(6)コーピング(ストレスヘの対処方法),(7)ストレスマネジメントの実習(自分自身が経験しているストレッサーについて取り上げ,認知的評価やコーピングの観点から見直し効果的な対処法を考える)で構成されている.各回ごとに,生徒が記入するワークシートが準備されており,教師が手軽に授業を実施できるようになっている. 第二点目については,これまでにストレスマネジメント授業を実施した経験のある教師6名を対象に,アンケート調査を実施した.内容は,(1)実施前の研修や勉強時間数,(2)授業前の研修で役立ったこと,(3)授業を行って困難に感じた点などであった.その結果,事前研修は4〜10時間程度であり,「ストレスマネジメント授業を受けて自分自身のストレスについて考えたり,筋弛緩法を体験したことが深い理解につながった」などの意見がみられた.また,研修で配布されたワークシートや指導案が役立ったという意見も多くあった.
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Research Products
(1 results)