2003 Fiscal Year Annual Research Report
「目標に準拠した評価」のためのポートフォリオの活用に関する国際比較調査―パフォーマンス課題とルーブリックの開発を中心に―
Project/Area Number |
15730359
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
西岡 加名恵 鳴門教育大学, 学校教育学部, 講師 (20322266)
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Keywords | ポートフォリオ評価法 / 教育評価 / 目標に準拠した評価 / パフォーマンス課題 / ルーブリック / 教科教育 / アメリカ合衆国 / イギリス |
Research Abstract |
新指導要録における「目標に準拠した評価」の導入に伴い、日本においては、評価規準や評価方法の開発が急務となっている。本研究は、「目標に準拠した評価」のためにポートフォリオがどのように活用できるかについて、英米における教育評価に関する調査、及び日本における開発研究などを通して探るものである。今年度は、主に次のことに取り組んだ。 第一に、英米におけるパフォーマンス課題やルーブリック、試験制度などに関する文献研究を進めた。これらは来年度以降に予定している現地調査に向けた基礎研究である。また、これらの情報については、日本の学校における校内研修の場などにおいても積極的に提供した。 第二に、鳴門教育大学学校教育学部附属小学校・附属中学校などの協力を得ながら、パフォーマンス課題とルーブリックの開発を行うアクション・リサーチを進めた。パフォーマンス課題やルーブリックだけでなく、それらを活用するための単元のあり方などについても成果が得られた。その中で、パフォーマンス課題やルーブリックを効果的に活用するための指導法、「学校を基礎にしたカリキュラム開発」の進め方、学校を超えて評価のスタンダード(standard:水準)を統一するためのモデレーション(moderation:調整)のあり方などが、課題として明らかになってきている。これらの課題については、さらに来年度探究していく予定である。 以上の研究成果については、項目11に示したとおり論文4本,著書3冊(単著1冊,共著2冊)において公表した。特に、著書『教科と総合に活かすポートフォリオ評価法』では、ポートフォリオ評価法に関する研究の全体像を総括するとともに、今後「目標に準拠した評価」を実施する上で役立つ学力評価計画の作り方を提案している。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 西岡加名恵: "パフォーマンス課題の活用とポートフォリオ検討会"初等理科教育. 37(10). 26-29 (2003)
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[Publications] 西岡加名恵: "学力評価計画の作り方"指導と評価. 49(11). 52-55 (2003)
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[Publications] 西岡加名恵: "ポートフォリオとルーブリックへの十の批判に応える"指導と評価. 49(12). 50-53 (2003)
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[Publications] 西岡加名恵, 塩路晶子, 木村裕三, 山崎洋子: "学校教育をめぐる関係性"鳴門教育大学学校教育実践センター紀要. No.18. 71-80 (2004)
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[Publications] 西岡加名恵: "教科と総合に活かすポートフォリオ評価法"図書文化. 255 (2003)
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[Publications] 田中耕治編著: "教育評価の未来を拓く-目標に準拠した評価の現状・課題・展望-"ミネルヴァ書房. 253 (2003)
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[Publications] 鳴門教育大学創立20周年 記念図書出版委員会編: "教職必携ハンドブック(I教職編)"教育開発研究所. 271 (2003)