2003 Fiscal Year Annual Research Report
インドにおけるダリットを対象とする保障教育制度原理に関する研究-教育機会の多元的な保障を求めて
Project/Area Number |
15730367
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
牛尾 直行 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 講師 (10302358)
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Keywords | インド / 補償教育制度 / ダリット / 留保制度 / 教育機会 |
Research Abstract |
1.関係文献の収集 インド教育関係、ダリット関係、カースト関係の文献を多数収集した。NCERT(国立教育訓練研究所)の刊行物やOXFORDのレポート類などを中心に、インド教育やダリットの現状を把握するための資料を集めた。 2.先行研究の検討 上記収集文献と以前から収集していた関係文献約600冊を、ア.総記・法律一般、イ.教育一般、ウ.ダリット教育、エ.教育調査・資料、オ.ダリット、カ.補償的制度・政策、キ.ガンディーとアンベードカル、といった分類に整理し、研究動向と関連するフィールドについてレビューを行った。 3.2度の現地調査を実施 2003年8月に約20日間、2004年3月に約10日間、ムンバイ、バンガロール、デリーを中心にインド各地を訪れ、現地の研究者・運動家らからダリットと補償教育制度に関する聞き取り調査を行った。 その中で、補償的制度の利用には温度差があり、政府が用意する制度などよりもさらに自分のコミュニティに密着した援助を求めていることが明らかになった。 4.本調査のための調査枠組みを作成 上記現地調査の成果を踏まえ、2004年8月に実施予定の本調査の調査用紙を作成した。 5.本年度の反省事項 本年度は上記のように文献収集・読解・整理・現地調査・本調査の枠組み作成などを実施したが、その成果を研究論文・研究発表などに結びつけることができなかった。
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