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2003 Fiscal Year Annual Research Report

格子場の理論によるハドロン行列要素の数値的研究

Research Project

Project/Area Number 15740134
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

石塚 成人  筑波大学, 物理学系・計算物理学研究センター, 助教授 (70251030)

Keywords格子場の理論 / 行列要素 / 散乱位相
Research Abstract

本研究の目的は、ππ散乱の研究を通して、これまで有効理論を用いて不完全に扱われてきたハドロン行列要素を第一原理から直接計算する方法を研究することである。この目的のためにππ散乱の研究による終状態相互作用の定量的な研究からはじめた。ππ散乱の研究は、ハドロン行列要素の研究を別にしても、量子色力学におけるハドロン間相互作用を理解するうえで、欠くことのできない重要な研究である。
平成15年度はその第一段階として、ππ→ππ4体相関関数を、動的フェルミオンの効果を含めた近似なしの計算を行った。更に、連続極限をとり実験値と比較した。それにより、実験値と比較できうるほど高い統計精度で計算可能であること、また計算結果は実験値を再現することを示した。この計算とは別に2体波動関数から直接散乱位相を計算する全く新しい方法の開発に成功した。この方法は往来の方法より数値計算上格段にすぐれた方法である。これらの結果により、有効理論を用いず第一原理のみから、ハドロン行列要素の定量的な評価が可能であることが示された。
計算結果の解析とグラフ化は全て今回購入したパーソナル・コンピュータを用いた。これらの結果は国際会議Lattice '03で発表した。現在これらの研究成果を投稿雑詰に投稿中である。16年度では、今年度の研究を元にアイソスピンが0及び1であるππ散乱の研究へ発展させ、σ、ρ中間子の様な不安定粒子の性質を調査する予定である。
研究発表:
2003年6月15日、国際会議Lattice '03(つくば、日本)(石塚)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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