2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15760032
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
吉川 宣一 武蔵工業大学, 工学部, 講師 (00282335)
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Keywords | 三次元認識 / 三次元計測 / 光情報処理 / 三次元相関演算 |
Research Abstract |
1.赤外光源を用いた顔の三次元認識システムの作製 被験者の負担低減と認証システムの秘匿性の向上を目的として、格子パターン投影用赤外光プロジェクを用いた格子パターン相関法による顔の三次元認識システムを作製した。システムの最適化を行い、従来の可視光システムと同等の認識性能をもつことを確認した。 2.格子パターン投影法における物体と影の分離および境界の明瞭化のための格子付き基準平面の提案 従来の格子パターン投影法において、物体より生じる影により三次元情報が抽出できず、物体と背景の境界が不定になる問題があった。本研究では新たに基準平面に格子パターンを記録した格子付き基準平面を提案した。さらに基準平面上の格子の角度を物体に照射する格子に対して回転させることにより、物体と基準平面の一次フーリエ成分をそれぞれ空間的に分離して抽出する手法を考案した。この物体と基準平面の三次元情報を信号処理することにより、物体と背景の境界を明確にすることができることを示した。 3.光学的三次元相関システムの構築 液晶ディスプレイに変形格子像を表示させて一次フーリエ成分を抽出し光学的に三次元相関演算を行う光学的三次元相関システムの設計を行った。液晶ディスプレイの解像度にあわせて物体に投影する格子間隔の最適化を行い、一次フーリエ成分をゼロ次フーリエ成分と空間的に分離する最適条件を求めた。また、コンピュータ制御精密自動ステージとLD励起固体レーザーを用いたレーザー直接描画装置を構築し、アゾ色素DR1をPMMAに分散させた分散型有機非線型材料を用いて、計算機ホログラムメモリの作製を行った。
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Research Products
(1 results)