2003 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイムシミュレーション技術を用いた応力カメラ・流線カメラの開発
Project/Area Number |
15760046
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
中林 靖 東洋大学, 工学部, 講師 (00349937)
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Keywords | リアルタイムシミュレーション / 応力カメラ / 流線カメラ / デジタルカメラ / Bluetooth / 静応力解析 |
Research Abstract |
15年度の研究計画としては、まず、基礎技術の確立に重点を置いた2つのテーマ「2次元画像認識技術の研究」、「イメージベースシミュレーション技術の研究」に取り組む予定であった。いずれのテーマもすでにある程度の研究が行われているものであり、数多く存在する手法の中から本研究で目指すリアルタイム性とロバスト性に適合した手法を選定し、またそれらを改良することにより今後の研究の基盤とする方針で取り組んだ。 具体的には、これらの基礎技術を応用した最初の実体として「ノートパソコン内臓型2次元応力カメラの開発」を行う予定であったが、近年のデジタル機器の急速な進化に伴い、当初予定を変更し、Bluetooth内蔵型デジタルカメラにより、当初の計画と同様な応力カメラの開発を行った。Bluetoothは近距離の情報機器間で無線通信によりデータを送受信する装置であるが、これを用いることにより、デジタルカメラで撮影した画像を瞬時にサーバコンピュータに送信し、静応力解析などの物理シミュレーションをリアルタイムに実行した後に、可視化結果をデジタルカメラに戻すことができる。 15年度中に達成した研究成果をまとめると以下の通りである。まず、Bluetooth内臓型デジタルカメラを購入し、サーバコンピュータ間での画像データをリアルタイムに送受信する手法を確立した。次に、ホワイトボード上に描かれた単純な幾何学形状に対して、デジタルカメラで撮影した画像をベースにして、サーバ上で静応力解析を行い、可視化結果をデジタルカメラに戻す技術を開発し、応力カメラシステムの試作品として完成させた。これらの研究成果は16年度中に論文としてまとめて発表する予定である。
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