2004 Fiscal Year Annual Research Report
湿式プロセスによる傾斜および複合セラミックス工具の開発
Project/Area Number |
15760085
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
生田 明彦 近畿大学, 工学部, 講師 (70330321)
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Keywords | 湿式プロセス / セラミックス / アルミナ / 焼結 |
Research Abstract |
粉末を分散させた低粘度のスラリー(泥漿)を型に装填して静水圧的に加圧して成形するため,緻密な成形体や組成の傾斜化および均一な分散状態を容易に得ることが期待できる「湿式プロセス成形法」を採用する本研究では,湿式プロセスを用いた傾斜化および複合化による高機能セラミックス工具製造技術の確立を研究目的としている.その中で,本年度は以下の点について検討を行った. (1)高純度・超微粉末アルミナを使用した場合における,成形体作成時のスラリー調整方法を検討するため,溶媒量およびボール量の成形条件を変化させ,湿式プロセスによる成形を行った.その結果,従来溶媒量を25%としていたものが,35%程度が最適であることがわかった. (2)湿式プロセスを用いた成形体に高純度・超微粉末アルミナを利用することにより,工具の高性能化について検討するため,真空中での焼結により,条件を変化させて焼結を行った.その後,密度,破壊靱性値および焼結体組織の観察により最適な焼結条件について調査した.その結果,焼結温度1673K,焼結時間5.4ksのような比較的低温,短時間において,良好な焼結体を得られることがわかった. これらにより,湿式プロセスを用いた複合傾斜化工具作製プロセスの確立を目指す上で,実験上,問題となっていた,基材となるアルミナの焼結性の改善が図られ,低温,短時間での焼結体が得られる指針を得るとともに,複合傾斜化した場合における高性能な工具作製への指針が得られた.
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Research Products
(1 results)