2004 Fiscal Year Annual Research Report
高分散噴霧燃焼法(HDSC法)の提案とその応用技術の開発
Project/Area Number |
15760133
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
三上 真人 山口大学, 工学部, 助教授 (20274178)
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Keywords | 噴霧燃焼 / 液体燃料 / 予混合噴霧 / ガスタービン / ディーゼルエンジン / 高分散噴霧 |
Research Abstract |
1.予混合噴霧流燃焼実験 ガスタービン,液体ロケットエンジンや油焚炉では連続的に噴射された液体燃料の噴霧燃焼が行われる.多くの場合において,液体燃料は燃焼に先立ち幾らかの酸化剤と混合される.そして,さらに酸化剤が噴霧火炎外部から供給され拡散燃焼を完結させる.ここではまず,このような実用上重要である過濃予混合噴霧流について系統的な実験が可能なバーナを製作し,燃焼特性の把握を行った.その結果,噴霧流の総当量比と微粒化状態とに依存して内部火炎あり・なしの異なる二つの燃焼モードが発現することが明らかになった.内部火炎は予混合燃焼的性質を有しており,気相混合気濃度が過濃可燃限界を越えることにより内部火炎なしのモードに移行することがわかった. 2.対向流予混合噴霧燃焼実験 噴霧の液滴径分布と流れ場のひずみ速度を変化させて実験を行うことができる対向流予混合噴霧燃焼実験装置を用いて,予混合噴霧燃焼の基本特性の把握を行った.燃料には揮発性の低い正デカンを用い,理論混合比から希薄域での予混合噴霧の燃焼を対向流場において行い,噴霧総当量比の影響,微粒化状態の影響について調べた. 3.早期燃料噴射ディーゼルエンジンの実験 ディーゼルエンジンにおいて燃料を通常の噴射始め時期より早期に噴射し,燃焼・排気特性に及ぼす噴射始め時期の影響,燃焼室内予混合噴霧の総当量比の影響について基本特性を調べた. 4.LPPガスタービン用噴射弁の噴霧特性実験 ガスタービンにおける高分散噴霧燃焼法の応用例である予蒸発予混合(LPP)燃焼ガスタービンについて,その噴射弁により形成される予混合噴霧の特性を位相ドップラー粒子分析計を用いて調べた.計測は予混合管内の噴霧についても行い,噴霧の分散特性の把握を昨年度から継続して行った.
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Research Products
(8 results)