2004 Fiscal Year Annual Research Report
アンテナ・フィルタ一体型RF-CMOS低雑音増幅器の開発
Project/Area Number |
15760245
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
金谷 晴一 九州大学, 大学院・システム情報科学研究, 助教授 (40271077)
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Keywords | RF-CMOS / アンテナ / 低雑音増幅器 / フィルタ / インピーダンス整合回路 / アナログ増幅器 |
Research Abstract |
本研究の目的は、CMOS低雑音増幅器(LNA)の入力部とスロットアンテナとのインピーダンス整合及び帯域設計を、分布定数線路とインバータ回路によるバンドパスフィルタを応用することにより一体化することである。 平成16年度の研究成果を以下に示す。 1)CMOS低雑音増幅器の設計東京大学VDECよりライセンス提供されたCAD Tool(Cadence;icfb)及びHspiceにより、CMOS増幅器を設計した。設計プロセスとして台湾のLSI FabメーカであるTSMC社の0.25μmCMOSプロセスを用いた。また、試作チップのマイクロ波領域での特性を評価した。 2)広帯域整合回路の評価高温超伝導薄膜(YBCO薄膜)上に、スロットアンテナと、コプレーナ導波路を用いたフィルタ一体型広帯域整合回路を作製した。YBCO薄膜は膜厚8000オングストローム、誘電体基板として比誘電率9.6のMgO(酸化マグネシウム、基板厚0.5mm)を用いた。エア・コプレーナ・プローブと、現有するベクトル・ネットワーク・アナライザ(VNA)(HP-8722C)を用いて低温におけるフィルタ一体型アンテナ回路の高周波特性を評価した。その結果、2.45GHz及び5GHz帯において、それぞれ良好なフィルタ特性を得ることができた。なお、アンテナサイズとして、最小で4mm角までの小型化設計が可能となり、将来のアンテナのアレー化について、十分な小型化設計が可能となった。
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Research Products
(3 results)