2003 Fiscal Year Annual Research Report
光符号分割多元接続技術を用いた光通信システムの大容量化に関する研究
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15760254
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
鎌倉 功弘 千葉大学, 工学部, 助手 (60344967)
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Keywords | 光符号分割多元接続 / 光通信 / パルス位置変調 / 誤り訂正符号 / 非対称誤り通信路 / 非対称誤り訂正符号 / 対称誤り訂正符号 |
Research Abstract |
本年度は,研究計画に上げていた通り,光符号分割多元接続(光CDMA)を用いた光通信方式で問題となる多元接続干渉に対して,誤り訂正符号による多元接続干渉の除去に関する研究を行なった.理論解析および計算機による数値解析により,ビット誤り率,多元接続ユーザ数,遅延特性,スループットなどの基本諸特性を詳細に検討した.大容量で通信品質の高い光多元接続システムが求められており,特に,光加入者系においては,経済性をも同時に満たす多元接続技術への要求が高まっている.光CDMAは,そのほとんどがパッシブな光デバイスで構成されること,全系で同期や波長制御を必要としないことなどの利点から,他の光多元接続技術よりも経済的に,大容量高品質な通信システムを構築できることが期待される.光通信が強度変調直接検出に基づいていることから,他ユーザからの干渉パルスが光CDMA通信路を非対称誤り通信路にすることを既に明らかにしたことに加え,非対称誤り訂正符号の利用により多元接続干渉の除去が可能であることを示した.また,非対称誤り訂正符号において大きな訂正能力を持たせようとすると,その符号化・復号化アルゴリズムが極めて困難になることが予想されるので,符号化・復号化アルゴリズムが簡易な対称誤り訂正符号の利用により,効率よく多元接続干渉の影響を除去する方式を提案した.これまで明らかにしてきた光CDMAにおける多値変調の多元接続干渉抑制に対する有効性から,多値変調の1つであるパルス位置変調(PPM)をエンベッド変調方式へ組み込む構成法について検討した.PPMを用いることで,各ユーザが送信するパルス数を減少させるので多元接続干渉の影響を緩和できるとともに,PPM復調において,一括して復調するのではなく分割することにより大きな符号化利得を得ることで,二値変調に対する多値変調の優位性と,実用化の容易な対称誤り訂正符号の使用が可能であることを示し,エンベッド変調方式における有効性を明らかにした
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 宮澤 高也, 岩田 綾子, 澤頭 寛, 鎌倉 浩嗣, 笹瀬 巌: "リードソロモン符号を用いたPPM-光CDMA方式におけるしきい値判定による誤り率特性の改善"電子情報通信学会論文誌. J87-B・2. 105-115 (2004)
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[Publications] 岩田 綾子, 鎌倉 浩嗣, 笹瀬 巌: "光CDMAにおけるチップレベル検出を用いた同期候補位置除外型同期捕そく方法"電子情報通信学会論文誌. J87-B・3. 345-356 (2004)
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[Publications] Koji Kamakura, Kenichiro Yashiro: "An embedded transmission scheme using PPM signaling with symmetric error-correcting codes for optical CDMA"Journal of Lightwave Technology. 21・7. 1601-1611 (2003)
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[Publications] Koji Kamakura, Ognian Kabranov, Dimitorios Makrakis, Iwao Sasase: "Optical Burst Switched Networks and Its Service Differentiation Scheme Using Optical Code Division Multiple Access Techniques"Technical Report of IEICE. CS2003-121. 71-76 (2003)
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[Publications] Lee JongKye, Koji Kamakura, Yashiro Kenichiro: "Evaluation of Optical Code Division Multiple Access Techniques in Multi-hop Optical Burst Switched Networks"2004 RISP International Workshop on Nonlinear Circuit and Signal Processing (NCSP' O4). 1・1. 49-52 (2004)
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[Publications] K.Kamakura, Q.Kabranov, D.Makrakis, I.Sasase: "Optical burst switching networks using optical code division multiple access techniques"2004 IEEE International Conference on Communications (ICC2004). (採録決定).