2004 Fiscal Year Annual Research Report
解の類似度を考慮した生産再スケジューリング問題に対する遺伝アルゴリズムの開発
Project/Area Number |
15760292
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
飯間 等 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (70273547)
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Keywords | スケジューリング / 遺伝アルゴリズム / 多目的最適化 / ジョブショップ / 並列機械 / フレキシブルジョブショップ |
Research Abstract |
まず、並列機械工程において、納期遅れ和とスケジュール変更量を最小化する二目的再スケジューリング問題に対する遺伝アルゴリズムの構成法を提案した。特に、各作業の処理機械が同一である解を得るために新しいデコーディング法を考案した。一般に、通常の並列機械問題に対する遺伝アルゴリズムの個体表現法は、処理順序を遺伝子列で与えて処理機械をデコーディング時にヒューリスティックに定める方法か、あるいは逆に処理機械を遺伝子列で与えて処理順序をヒューリスティックに定める方法が有効である。しかし、このヒューリスティックは納期遅れ和のみを考慮したものであり、スケジュール変更量を小さくするためには不向きであることを確認した。そこで、納期遅れ和だけでなく、スケジュール変更量も小さくするための新しいデコーディング法を提案し、計算機実験によりその有効性を確認した。 次に、より良い解集合が得られるように前年度提案した選択則を改良した。具体的には、一つの親個体をパレート個体集合(アーカイブ集合)から取り上げ、もう一つの親個体を個体群から取り上げるようにした。計算機実験により、前年度の手法よりも良い解集合が得られることを確認した。また、この新しい選択則をジョブショップ問題にも適用し、前年度の手法や多目的最適化遺伝アルゴリズムの代表例であるSPEA2よりも良い解集合が得られることを確認した。 最後に、フレキシブルジョブショップ工程に対する遺伝アルゴリズムの適用を検討した。従来研究の調査を行い、本解法に適切な構成法を見出した。
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Research Products
(2 results)