2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15760297
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
蔡 茂林 東京工業大学, 精密工学研究所, 助手 (50359692)
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Keywords | エアパワー / 空気圧 / 省エネルギー / 圧縮空気 / 有効エネルギー / エネルギー損失 / 空気消費量 / 膨張エネルギー |
Research Abstract |
今年度の研究内容は主に、以前で提案したエアパワーメータを開発することであった。エアパワーメータは空気圧パイプラインから流量と圧力を検出し、エアパワーを算出・積算・表示する機能を有するものである。その開発に当たっては次のことを行った。 1)エアパワーメータの心臓部である、流量と圧力の入力及びエアパワーの演算を機能とする基板を開発した。その基板を用いて計測ユニットを試作した。計測ユニットは流量センサと圧力センサのアナログ信号を入力し、エアパワーの瞬時値表示、積算及び積算値表示の機能を有すると同時に、流量と圧力の瞬時値表示、流量の積分値である空気消費量の算出表示の機能も備える。 2)工場ラインに多用されている熱式、応答の速いピトー管式の流量計と、半導体式圧力センサを計測部とし、前述した計測ユニットを演算表示部としてエアパワーメータを12セット試作した。末端設備の空気消費管理用とするため、流量レンジを500NL/minに設定した。来年度は、これらの試作品を工場の現場で使ってもらい、空気圧エネルギー消費の現状把握や省エネへの貢献度を確認する予定である。 3)"Power Assessment of Flowing Compressed Air and Air Power Meter"と題する研究論文をASMEに投稿した。"省エネのためのエアパワーメータの開発"と題する発表を平成15年春季フルードパワーシステム講演会で行った。 4)日本フルードパワーシステム学会主催の特別講演会「空気圧システム入門と省エネルギー」、精密工学研究所の公開と町田テクノフェアにエアパワーメータを紹介し、試作品を展示した。 5)エアパワーメータの開発は日刊工業新聞2003年10月31日号に「空気圧機器・システムの技術動向」の中に紹介された。
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