2005 Fiscal Year Annual Research Report
破砕性地盤における固結材の注入進展モードと支持力発現機構の解明
Project/Area Number |
15760366
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
大野 司郎 近畿大学, 理工学部, 助手 (70274488)
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Keywords | 粒子破砕 / 支持力 / 杭 / 固結度 / 破壊モード / グラウト / 遠心力装置 / 透水性 |
Research Abstract |
破砕性地盤では粒子破砕を伴った大きな圧縮性が力学的要因となり,十分な支持力を得ることが難しいとされてきた.しかし近年,施工技術の発展により地盤と一体化させるような効果が期待できる基礎形態が開発され,破砕性地盤においても格段に支持力を改善できることがわかってきた.また,グラウト部分の施工方法の工夫により,固結性材料を注入することで破砕性地盤の圧縮性を大きく軽減することも期待されている.そこで本研究では,ドラム型遠心載荷装置を用いて固結性と破砕性を有する幾つかの模型地盤を作成し,地盤の特性種別毎に固結材の注入進展モードを観測し,それに基づいた支持力発現メカニズムを明らかにすることを目的とした研究を遂行した. 1)まず,グラウト効果を見極めるため,昨年度まで実施していた固結材進展に関する透水性の把握として,小型遠心透水試験法の開発を行った.これは三軸応力状態で固結性材の浸透を見る際に簡便かつ精度良い透水係数の評価が必要となるが,その際の一次元方向の透水特性の基礎データとして有用となることがわかった.また,実際の固結材を進展させた小型供試体を一面せん断することによって,せん断強度を把握できる簡便な手法を提案した.この2項目により,注入進展過程と最終強度が簡便に評価可能となった. 2)一方,遠心実験による地盤の浸透特性・破砕性に着目した支持力評価については,支持力メカニズムの把握のための実験システムの再検討が必要となった.これは遠心場における,浸透特性を観測する機器の不具合および遠心実験周辺の観測システムの不具合によるものが大きい,しかしながら,地盤の施工ロボットを新たに開発したことにより,今後浸透特性を考慮した支持力メカニズムを把握できる段階に進むことができた.
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Research Products
(2 results)