2004 Fiscal Year Annual Research Report
ウォーキングに適した地盤舗装の開発のための身体にやさしい舗装に関する研究
Project/Area Number |
15760367
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Research Institution | Kisarazu National College of Technology |
Principal Investigator |
鬼塚 信弘 木更津工業高等専門学校, 環境都市工学科, 講師 (60270229)
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Keywords | ウォーキング / バイオメカニクス試験 / 加速度計測 / 画像計測 / 年代間測定 |
Research Abstract |
健康維持増進するためのウォーキングは,大部分の人が硬いアスファルト舗装上で長時間行っている.一方,ウォーキングを硬い舗装で行うと身体に負担がかかり,軟らかい舗装でウォーキングしたいとの要望もある.このように,利用者の視点に立った身体にやさしい舗装としては地盤舗装が挙げられ,この舗装を作るためにはあらゆる観点からの設計手法を導入しなければならない.本研究は,ウォーキングした時に身体がどのような影響を受けるのかを明らかにするために,木更津高専内外に設定したウオーキングコースで,異なる年代の被験者の足首に加速度計を装着して試験を行った.またウォーキング動作を見るために定性的な画像解析も行った. 本研究のバイオメカニクス試験では,木更津高専内外コースを設定し,1周951.4mの途中高低差があるコースを4周することにした.加速度は小型加速度計と超小型動ひずみレコーダで構成され,小型加速度計は左足首に装着し,動ひずみレコーダはリュックに入れて背負わせる.勾配変化点など40箇所にポイントを設け,地点ごとの加速度の値を抽出し解析する.またウォーキング動作を検討するために,肩・腰・膝・足首・足の甲の5つの計測点を取り,その軌跡を追った.シューズの違いによる測定誤差をなくすために,新しく購入した同一のシューズを被験者に履かせて測定した. ウォーキングした時に身体に与える影響は,年齢や身長・体重などの身体的特徴の違いや,運動歴の違いなどにより大きく異なることがわかった.特に年齢が高い人や,運動歴があまりない人がウォーキングをすると,身体への負担が大きい.身体にやさしい地盤舗装を作るためには,まず最適な路面の指標を設定することが重要であり,この指標を設定するためには土木工学分野のみならず様々な観点から解析しなければならない.
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Research Products
(5 results)