2004 Fiscal Year Annual Research Report
高解像度衛星画像と地理情報を用いた精密土地利用情報作成技術の開発
Project/Area Number |
15760386
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
桑原 祐史 茨城大学, 工学部, 講師 (80272110)
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Keywords | 土地利用 / 実利用分野 / 時系列変化 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は、 (1)土地利用情報の活用途の検討 (2)DEM作成に際する空中写真の導入 (3)DEM作成における被覆情報の影響の低減方法考案 以上、3点について検討を進めた。 (1)ついては、国際会議や論文等への投稿と、関連研究分野の方々とのディスカッションを実施し、求められる情報の精度や要求されるデータ観測頻度等について議論を行った。特に、高解像度衛星画像より植生域を高精度に抽出する方法は、ニーズが高いことが判明した。本年度は、植生指標と分類手法を組み合わせた検討を行い、実務に耐えられる精度はどこまでの処理なのか、という点を検討した。この方法に、影の処理を組み合わせることで、得られる情報の高度化が望め、この点について最終年度に結論を提示したい。 (2)については、水戸市近傍の空中写真を導入した。当初、スキャニングの解像度調整により得られるDEMの性質が大きく変わる点に注目していたが、そもそも原画像の焼き付けサイズの違いによって精度が大きく異なる点が課題として浮上してきた。このため、対象領域の拡大版空中写真を準備し、作業を進めることにした。 (3)昨年度準備した高解像度衛星画像を用い、個別の領域(単独構造物)の影の個所を対象にした濃度変換実験を行った。検討の結果、100(%)影の影響を除去した画像を作成することは困難であり、既存の分類図作成に耐えうる濃度変換レベルを把握する必要性が確認された。また、影とそれ以外の領域のエッジ部分の取り扱いに工夫が必要であることが確認された。課題が多く上がった状況である。この点を考慮し、最終年度(来年度)のモデル構築に展開したい。
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Research Products
(2 results)