2005 Fiscal Year Annual Research Report
高分解能衛星画像を用いた構造物・樹木の3次元計測手法の開発
Project/Area Number |
15760410
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
羽柴 秀樹 日本大学, 理工学部, 講師 (20267016)
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Keywords | 高分解能衛星 / 樹木 / 樹冠 / 都市内植生 / 緑地 / 土地被覆 / 画像識別 / GIS |
Research Abstract |
高分解能衛星画像を用いた数値屋根モデルDRMの適用性拡張と高精度化について、昨年度に引き続き検討を行った。また、都市域植生分布の抽出特性について異なる性能を有する高分解能衛星での種々の比較検討を主に行った。この結果を利用し都市域における樹木、緑地の分布特性が比較検討された。 ※複数の異なる高分解能衛星画像データによる都市域における樹木、緑地形態の比較検討 クイックバード衛星およびIKONOS衛星による都市域での緑地、樹木の分布形態特性の抽出と評価の検討を進めた。これまでに得られている3次元的な樹木の計測結果を反映させながら、東京都心部の樹木、緑地の分布状況がMDVI値および最尤分類法を用いて抽出された。この抽出された分布状況を都心の人工的な土地被覆傾向と対比させ、場所ごとの分布特徴を明確にし、比較検討を行なった。 今回の検討から、大略的ではあるが、東京都心部の植生状況の規則性、不規則性を背景にした植生分布状況を評価することができた。 研究期間を通じて、高分解能衛星画像による樹木の3次元的な形状測定方法の高精度化について検討を行なってきた。この検討により、樹木樹冠の形状の先鋭化や形状認識の向上を進めることにより、樹木の高さ測定の高精度化に対してより効果が期待できることが考察された。また、樹冠形状の先鋭化と細かな都市内緑地の観測可能性が確認されたことから、樹木や緑地の2次元分布の状況が複数の異なる高分解能衛星観測によってより詳細に抽出された。また、この結果を利用し、都市内の植生分布の2,3次元の分布特性が高分解能衛星観測のみから得られる可能性を検証することができた。
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Research Products
(2 results)