2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15760480
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
足立 崇 大阪産業大学, 工学部, 助手 (80309179)
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Keywords | 台湾 / 原住民 / 住まい / 建築論 / 場所論 / 民族建築 / フィールドワーク / 柱立て |
Research Abstract |
本年度は4月から7月にかけて本研究に関連する文献の収集を行い、文献の読み込みを進めた。5月には台湾ヤミ族文化研究会において、ヤミ族の住まいに関する場所論的研究の発表を行った。7月には『民族藝術』21号に掲載するための論文の執筆を行った。これは台湾原住民ヤミ族の住まいが伝統的家屋から鉄筋コンクリート住宅に変わってきている現状に着目し、その変化の意味を明らかにする試みである。ここでは、鉄筋コンクリート住宅の落成礼をとおして、鉄筋コンクリート住宅に親柱トモックや前庭アオロドがないことが注目され、それがすまいにおける中心の場所の喪失や他者に対して開かれた場所の喪失と結びついていることが指摘された。 7月30日〜8月13日にかけては台湾での現地調査を行った。本調査では金門島を中心に集落や家屋に関しての調査を行った。これは台湾原住民の住まいの漢化に影響を与えたと考えられる〓南建築の調査であり、山后、歐〓、珠山、南山、北山、瓊林、水頭といった集落を見て回り、資料収集を行った。また、台南では図書館、建築専門書店などで台湾原住民の住まいに関する資料収集を行った。さらに、台北においては、中央研究院民族学研究所で台湾原住民の住まいに関する文献資料を複写し、収集した。また、南天書局をはじめとする専門書店で研究に関連する書籍を購入した。 9月から3月にかけては夏の調査で収集した資料を読み込み、新たな調査の準備を進めた。本年度は調査日程の関係で当初予定していた好茶村、来義村での調査は行わなかったが、その分、文献資料の収集に努めた。
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Research Products
(1 results)