2003 Fiscal Year Annual Research Report
ポリマー材料内に見られる衡撃波面緩和構造の進展プロセスの解明
Project/Area Number |
15760597
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Research Institution | Sasebo National College of Technology |
Principal Investigator |
森 保仁 佐世保工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (80243898)
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Keywords | ポリマー材料 / 一段式高圧ガス衝撃銃 / 衝撃波面緩和構造 / PVDF応力ゲージ / 応力履歴 / 高速平板衝突 / 平面衝撃波 / 固体中衝撃波 |
Research Abstract |
研究代表者が九州大学から佐世保高専に異動したため、本研究は実験室の整備から始める必要があった。佐世保高専内にある一般科目物理科の倉庫を実験室に改装し、固体中に平面衝撃波を発生させる装置(高圧ガス衝撃銃)を九州大学から佐世保高専に移設した。衝撃銃の移設完了後、3枚のPVDFゲージを用いた実験法を確立するため、4チャンネル同時計測が可能な高帯域デジタルオシロスコープを購入した。衝撃実験を行うためには、他のオシロスコープを用いた飛翔体速度の計測が必要不可欠である。高専への異動に伴い、この目的で使用するオシロスコープについては九州大学から借用予定であったが、諸事情により借用不可能となったため、もう1台オシロスコープを購入せざるを得なくなった。このオシロスコープの納入が予想以上に遅れたため、今年度は衝撃実験を行うことができなかった。 佐世保高専における実験室および計測機器の整備がほぼ完了したので、来年度は本格的に衝撃実験を行っていく予定である。ポリマー材料としてはポリエチレンとアクリルの2種類を用いる予定である。ターゲットとしては、3枚のPVDFゲージを2〜5mm厚の材料の間に精度良く埋め込んだ形のものを製作する。特にポリエチレンは非常に柔らかいので、3枚のPVDFゲージを精度良く埋め込む技術を確立する必要がある。また、衝突面から2枚目および3枚目のPVDFゲージにより得られる信号には、それ以前のゲージによるノイズが重なって記録される可能性がある。この場合、ノイズを低減するために工夫も必要となる。
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