2004 Fiscal Year Annual Research Report
北陸地方と関東地方の在宅高齢者における季節による生活リズムの比較
Project/Area Number |
15770161
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
中山 栄純 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (70326081)
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Keywords | 在宅高齢者 / 生活リズム / 季節差 / 縦断的研究 |
Research Abstract |
今年度は、研究期間(3年間:平成15年度〜17年度)の2年目となる。本研究の目的は気象条件の異なる2地区の在宅高齢者における季節ごとの生活リズムの相違について比較することである。 まず始めに昨年度に続き、本研究に関する文献検討を進めると共に、北陸地方と関東地方での調査対象地区の地域特性についての検討を行った。過去の気温、湿度、日照時間、降水量のデータを基に、対象地区の気象条件について検討を行った。その結果、北陸地方と関東地方の生活リズムに影響を及ぼすと考えられる気象面での相違として以下のことが明らかになった。なお気象データの測定ポイントとしては金沢、横浜を選定した。この理由としては、本研究の対象地区と考えている場所と同一県で距離があまり離れておらず、気象庁の観測所(気温、降水量、日照時間、降雪)があるためである。 1.冬 北陸地方の方が平均気温が低く、平均相対湿度は高い。日照時間は、関東地方の約半分で、降水量は約10倍である。 2.春 北陸地方の降水量は、関東地方の降水量の約2倍。その他の項目はほぼ同等の値である。 3.夏 北陸地方の方が若干日照時間が多く、降水量は若干少ないが全てほぼ同等の値である。 4.秋 北陸地方の方が若干日照時間が多く、降水量は多い。 また、今年度は実際に1年間継続して本研究に協力の意思表明が得られた石川県(北陸地方)のT地区の在宅高齢者12名に関し、季節ごとの生活リズムの測定及び、行動意欲を評価するための簡単なアンケートなどの調査を縦断的に実施した。その結果、全ての対象者に対してデータ収集を1年間継続することができた。この結果については、現在分析中である。
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