2003 Fiscal Year Annual Research Report
SNPマーカーを利用したトウモロコシ開花期の遺伝子診断技術の開発
Project/Area Number |
15780008
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Research Institution | National Agricultural Research Organization |
Principal Investigator |
榎 宏征 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構, 北海道農業研究センター・生物開発部・飼料作物育種研究室, 研究員 (20360448)
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Keywords | トウモロコシ / QTL / 開花 / SSRマーカー |
Research Abstract |
本年度は、北方型フリント種自殖系統とデント種自殖系統を交配した後代F_<2:3>集団を用いて開花期関連形質のQTL解析を行った。 Mi29xTo85のF_2世代150個体の連鎖地図は全長1287cM、平均遺伝距離12.4cM、マーカー間の最大遺伝距離26.5cMとQTL解析を行うのに十分な精度であった。マーカーの分離比についてx検定を行った結果、理論値と1%水準で有意に異なる分離比を示したマーカーは0.9%(1/114)と、分離比の歪みはほとんどみられなかった。 両親、F_1系統およびF_3世代150系統についての絹糸抽出期および雄穂開花期のGDDはいずれも正規分布に従っていた。両親間の絹糸抽出期および雄穂開花期のGDDの差はそれぞれ184℃および193℃であった。 開花期関連形質のQTL解析を行った結果、絹糸抽出期および雄穂開花期でQTLがそれぞれ8および6個みつかった。このうち4個は位置および優性効果と相加効果の比が両形質でほぼ同じであり、これらは両形質に影響するQTLと考えられた。また、遺伝子とQTLの関係は、第1染色体のAn1とD8の間に絹糸抽出期のQTLがみつかり、第8染色体のepcの連鎖マーカーであるbnlg1067(epcとの遺伝距離0.4cM)の近傍に絹糸抽出期および雄穂開花期のQTLがみつかった。また、絹糸抽出期および雄穂開花期のほとんどのQTLは稈長および着雌穂高のQTLと一致しなかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hiroyuki Enoki, Keiichi Koinuma, Kazuyoshi Miki: "Candidate gene approach for the early-maturing of a Northern Flint maize inbred"Functional genomics and breeding strategies for cold tolerance in plants. 74 (2003)
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[Publications] Hiroyuki Enoki, Keiichi Koinuma, Kazuyoshi Miki: "Identification of quantitative trait loci controlling early flowering of a Northern Flint maize inbred line"Maize Genetics Conference 46th. 125-126 (2004)
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[Publications] 榎宏征, 濃沼圭一, 三木一喜: "トウモロコシ北方型フリント種の早生性に関するQTL解析"日本育種学会誌. 6(別1). (2004)