2003 Fiscal Year Annual Research Report
全地球測位システムを用いた森林資源モニタリング調査支援システムの開発
Project/Area Number |
15780116
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
吉村 哲彦 京都大学, 情報学研究科, 助手 (40252499)
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Keywords | 全地球測位システム / 森林資源モニタリング調査 |
Research Abstract |
現在林野庁が実施している「森林資源モニタリング調査」では、国土に4km間隔の格子をかぶせて、その格子点を中心にした調査プロットを設定している。しかし、調査を行わなければならない地点の数は膨大であり、調査の5年後には再び同じ格子点の調査を行わなければならないため、調査員を安全かつ効率的に調査地点へ誘導して、データ収集を行うための支援システムの必要性が高まっている。そこで本研究ではGPS(全地球測位システム)とPDA(携帯型コンピュータ)を用いた森林資源モニタリング調査支援システムをMicrosoft Visual Basicを用いて開発した。このシステムには簡易マップマッチングシステムを導入してGPSの測位誤差を軽減するための仕組みを導入している。また、ベースマップには1/5000森林基本図と1/25000数値地図を使用し、これらの地図を適宜切り替えて利用できる。調査員はデジタルカメラを携帯し目標地点を発見に役立つものがあれば撮影を行う。これらの画像情報は位置情報とともにデスクトップコンピュータに保存され、次の調査員はその情報を参照しながら目標地点へ効率よく到達できる。樹冠下におけるGPSの測位試験と本システムの評価実験を京都大学上賀茂試験地と同芦生研究林において実施した。GPSの測位試験はGPSの受信環境として困難である谷部を中心に行った。本システムの評価実験は、被験者に通常の地図とコンパスを使って目標地点を探してもらい、その後本システムを用いて別の目標地点を探してもらうという方法で実施した。両者の比較を行うと、本システムを用いた場合の方が目標地点への到達時間が短縮されることが示された。
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Research Products
(1 results)