2004 Fiscal Year Annual Research Report
全地球測位システムを用いた森林資源モニタリング調査支援システムの開発
Project/Area Number |
15780116
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
吉村 哲彦 京都大学, 情報学研究科, 助手 (40252499)
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Keywords | 全地球測位システム / 森林資源モニタリング調査 |
Research Abstract |
京都議定書の発効に伴い、森林の現況や変化を正確に把握する必要性が高まっている。現在我が国で実施されている森林資源モニタリング調査では、国土全体に4km間隔の格子をかぶせて、その格子点が森林であれば森林調査プロットを設定している。しかし、このような調査を行わなければならない地点の数は膨大であり、5年ごとに再び同じ格子点の調査を行わなければならないため、調査員を安全かつ効率的に調査地点へ誘導して、森林調査を行うための支援システムの必要性が高まっている。そこで、GPS(全地球測位システム)とPDA(携帯型コンピュータ)を用いた森林資源モニタリング調査支援システムの開発と評価実験を昨年度に引き続いて実施した。今年度の評価実験では、ユーザーのコンピュータの使用歴などプロフィールの違いに基づいた、システムの使い勝手の評価や目標到達時間の差異について比較・検討を行った。その結果、ユーザーのプロフィールの違いにかかわらず、本システムを用いることにより森林内における目標地点への到達時間が短縮されることが示された。しかし、目標地点への到達時間には個人差が大きいという課題が残された。さらに、開発途中の森林資源モニタリング調査支援システムをインターネットで公開することにより、広くユーザーからの意見を集めインターフェースの改善などを行った。森林内におけるGPSの測位精度に関しては、依然大きな誤差があることが問題であったため、GPSアンテナの高さや取り付け位置を変えるなどの方法によって評価実験を行い測位精度の改善を試みた。
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Research Products
(2 results)