2003 Fiscal Year Annual Research Report
3種類のPHGPxによるIgE受容体シグナル伝達制御における機能的分担の解析
Project/Area Number |
15790045
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
今井 浩孝 北里大学, 薬学部, 講師 (50255361)
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Keywords | グルタチオン ペルオキシダーゼ / IgE / シグナル伝達 / 活性酸素 / ミトコンドリア / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
1 PHGPxの新たなアイソフォームの遺伝子配列を決定し、核小体に特異的に局在することを見いだし、核小体型PHGPxと名付けた。この核小体型PHGPxの恒常的高発現株の作製に成功した。核小体型PHGPx高発現株は核小体に傷害を与えるアクチノマイシンDや、ドキソルビシンに対しで耐性をしめすことが明らかとなった。Prelimimaryな結果だが、IgE抗原刺激におけるTNF産生は抑制しなかった。 2,非ミトコンドリア型PHGPx高発現株はIgE抗原刺激によるTNF産生を抑制したが、この際JNKのリン酸化を顕著に抑制すること、またJNK活性も抑制されていることが明らかとなった。ミトコンドリア型PHGPx高発現株では、全くJNK活性およびJNKのリン酸化には影響が見られなかった。 3,ミトコンドリア型PHGPx高発現もIgE,抗原刺激によるTNF産生を抑制したが、ミトコンドリア型PHGPxはIkBのリン酸化を抑制すること、刺激に応じたIKK活性化が抑制されていることが明らかとなった。一方、非ミトコンドリア型PHGPx高発現株ではIgE抗原刺激におけるNFkB経路への影響は見られなかった。 4,このように、異なうオルガネラに発現するミトコンドリア型、非ミトコンドリア型、核小体型PHGPxはIgE抗原刺激に対して、異なるシグナル経路(非ミトコンドリア型はJNK経路、ミトコンドリア型はNFkB経路)の活性化を抑制して、TNF産生を抑制していることが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Nakamura, T.: "Molecular clening and functional expression of nucleolar phospholipid hydroperoxide glutathione peroxidase in mammalian cells"Biochemical and Biophysical Research Communications. 311. 139-148 (2003)
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[Publications] Imai, H.: "Earlyembryonic lethality caused by targeted disruption of the mouse PHGPα gene"Biochemical and Biophysical research Communications. 305. 278-286 (2003)