2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15790086
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉山 恵理花 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50302732)
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Keywords | CYP2B6 / Japanese / genetic polymorphism / genotype / PCR-RFLP / long-PCR / allele-specific PCR / haplotype |
Research Abstract |
【目的】CYP2B6には^*2から^*9までの変異遺伝子が存在することが報告され、そのうち^*2から^*7までの変異遺伝子については、PCR-RFLP法による多型解析法がすでに確立されている。しかし、PCR-RFLP法によりCYP2B6遺伝子の516位、785位、および1459位がすべてヘテロ接合体であると判定された場合、その遺伝子型がCYP2B6^*1/^*7と^*5/^*6のいずれであるかを区別することはできない。そこで、本研究では、CYP2B6^*1/^*7と^*5/^*6を区別することのできるCYP2B6ハプロタイプ解析法の確立を行った。 【方法】PCR-RFLP法により516位、785位、および1459位がすべてヘテロ接合体であると判定された日本人健常成人のゲノムDNA(n=1)を用いた。CYP2B6 exon4からexon9までの約12kbをLong-PCR法により増幅した後、allele specific PCR法、さらにはRFLP法を用いることによりCYP2B6^*1/^*7と^*5/^*6のいずれの遺伝子型であるかを判定した。 【結果・考察】516位、785位、および1459位がすべてヘテロ接合体であると判定されたゲノムDNAの遺伝子型は、CYP2B6^*5/^*6であった。我々は、CYP2B6^*1/^*7と^*5/^*6を区別することのできるCYP2B6ハプロタイプ解析法を確立した。PCR法に基づいた本解析法は、クローニングすることなくハプロタイプ解析を行うことができるため、簡便かつ有用である。
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