2005 Fiscal Year Annual Research Report
患者血清のプロテオミクス解析による漢方医学診断基準(証)の客観的評価法の構築
Project/Area Number |
15790089
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
小泉 桂一 富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 助手 (10334715)
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Keywords | 漢方 / オケツ / プロテオミクス / プロテインチップ / リウマチ |
Research Abstract |
1.桂枝茯苓丸投与前後のリウマチ患者血漿のプロテオミクス解析 桂枝茯苓丸により「オケツ」病態であるリウマチが改善するいわゆるレスポンダー群と非改善のノンレスポンダー群を予測する血漿中のタンパク質を検索するために、リウマチおいて桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)の服用による48症例のリウマチ患者血漿に対して、プロテインチップシステムを使用して、血清のプロテオミクス解析を行った。その際に、リウマチ改善・非改善の指標は国際基準であるACRコアセットを基に判定した。その結果、シングルマーカーのみでは、レスポンダー群とノンレスポンダー群を判定することは困難であったが、数種類のマーカを用いることで、両者を予見できることが明らかとなった。現在、このマルチマーカーの同定作業を行っている。 2.2種類の駆「オケツ」薬前後の糖尿病発症ラットにおけるプロテオミクス解析 WBN/Kobラットは、糖尿病を自然発症し、それに伴い、腎症などの合併症を併発する。糖尿病も漢方の証においては、「オケツ」病態に含まれる。本モデルを使用して、駆「オケツ」薬である桂枝茯苓丸と当帰芍薬散投与により血漿プロテオミクス解析を行った。その結果、血流改善を伴う2種類の駆「オケツ」薬においては、異なる血漿タンパク質変動のパターンを示した。
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Research Products
(2 results)