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2004 Fiscal Year Annual Research Report

生体内樹状細胞サブセットによる免疫応答調節機構の解析

Research Project

Project/Area Number 15790201
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

伊豫田 智典  京都大学, 大学院・生命科学研究科, 助手 (60359784)

Keywords樹状細胞 / Th1タイプ免疫応答 / 細胞傷害活性 / IL-12 / NK細胞
Research Abstract

前年度の研究よりNK細胞除去により異系細胞に対するTh1タイプの免疫応答が低下することが明らかとなっているが、表現型の解析ではNK細胞除去による影響はMHCクラスIIの発現上昇の抑制のみであった。本年度の研究より異系細胞を貪食したCD8^+ DCはTh1タイプの免疫応答を誘導する上で重要な因子であるIL-12を産生することが細胞内サイトカイン染色より明らかとなった。このCD8^+ DCのIL-12産生は同系細胞を貪食した場合では低いことや抗アシアロGM1抗体処理により低下することからNK細胞からの刺激により誘導されると考えられる。そして、産生細胞の割合を経時的に検討した結果、異系細胞投与後4時間で産生が認められ、8間後でピークに達し、その後減少することが明らかとなった。しかし、NK細胞のCD154の発現を経時的に検討したが、顕著な発現の上昇は認められなかった。
一方、NK細胞の除去に関係なく誘導される異系細胞特異的細胞傷害活性(CTL活性)は抗体によるCD8^+細胞除去により消失することやMHCクラスIを発現しないβ_2ミクログロブリン欠損(β_2m KO)マウス由来の細胞に対しては細胞傷害活性が誘導されないことからCD8^+ T細胞によることが確認された。そして、β_2m KOマウスに野生型マウスのCD8^+T細胞を移入し、アポトーシスを誘導した異系細胞で免疫したところ特異的CTL活性が誘導されたことから、移入糸田胞は直接ホストのCD8^+ T細胞を活性化してCTLを誘導することが示唆された。ところが、アポトーシスを誘導した異系細胞を投与し12時間後に脾臓から調製したDCを移入したマウスにおいても特異的CTL活性が誘導されたことからDCによる抗原提示のみでもCTLが誘導できると考えられた。この結果はホストのDC上に異系細胞由来のMHCが貪食時に細胞膜が融合し移行することを示唆するものである。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005 2004

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Crucial functions of the Rap1 effector molecule RAPL in lymphocyte and dendritic cell trafficking.2004

    • Author(s)
      Katagiri, K.
    • Journal Title

      Nat.Immunol. 5

      Pages: 1045-1051

  • [Book] 実験医学別冊 免疫学的プロトコール2005

    • Author(s)
      伊豫田 智典
    • Total Pages
      8
    • Publisher
      羊土社

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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