熱帯熱マラリア原虫生殖母体分化の分子機構の解明

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 15790216
• Research Institution: Jichi Medical University
• Principal Investigator: 平井 誠 自治医科大学, 医学部, 助手 (50326849)
• Keywords: マラリア原虫 / 生殖母体

Research Abstract

15年度の計画に基づき以下の研究成果を挙げた。
1)マラリア原虫生殖母体分化に関与することが考えられる候補遺伝子3つについて、熱帯熱マラリア原虫ゲノムデータベースからシークエンスを探索してcDNAをクローニングした。
2)マラリア原虫の各発育ステージでの候補遺伝子の発現をreal time PCRにより解析した結果、すべての候補遺伝子が生殖母体において一番高い発現レベルを示した。
3)候補遺伝子のタンパク分子の局在を調べるため、リコンビナントタンパクを作製した現在、リコンビナントタンパクをマウスに免疫して抗体を作製している。
4)候補遺伝子を破壊するためのターゲティングプラスミドを構築した。
現在これらのターゲティングプラスミドをエレクトロポレーションによりマラリア原虫に導入し、候補遺伝子が破壊されたマラリア原虫を作製中である。
上記のとおり、15年度の本研究は計画書に基づき順調に進められている。