2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15790242
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
五十嵐 美絵 東京医科大学, 医学部, 助手 (70297266)
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Keywords | EBウイルス |
Research Abstract |
まずhERR1のB細胞増殖に対する効果を調べるためにhERR1のアンチセンスS-オリゴを作製(Bonnelye et al.,J.Cell.Biol.153:971-983,2001)、LCLに導入した。hERR1の発現レベルをウェスタンブロッティング法で確認してみたが効果的に発現が押さえられていなかったため技術的および異種間の問題が考えられ、現在技術的なコントロールとしてB95-8を用いたLMP1に対するアンチセンス法を試している(Mattia et al.,Oncogene 15:489-493,1997)。また効果的にB細胞にアンチセンスオリゴを導入するために遺伝子導入試薬を用いることも検討中である。次にヒト末梢血B細胞にB95-8由来EBVを感染させてLCLを作製し、感染一週間後RT-PCRにてhERR1およびAromataseのmRNA発現レベルを未感染B細胞と比較したところ、EBV感染によりhERR1の発現は増加傾向がみられたがAromataseの発現は一週間では確認できなかった。 hERR1と相互作用しないEBNA-LPを組み込んだ変異ウイルスは、mini EBV(Kempkes et al.,J.Virol. 69:231-238,1995)から切り出したEBNA-LP断片にsite-directed mutagenesisにて点変異を起こさせ、その後薬剤耐性遺伝子を導入、homologous recombinationにて作成中である。
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