2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15790261
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
高橋 宜聖 国立感染症研究所, 免疫部, 主任研究官 (60311403)
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Keywords | 記憶B細胞 / アポトーシス / survival motor neuron |
Research Abstract |
記憶B細胞で発現増強しB細胞の生存を促進する分子の一つとして、survival motorneuron (SMN)を同定することに成功した。SMNによる生存促進の分子機構を明らかにする目的で、FLAG-SMN過剰発現B細胞株と対照株からRNAを調製し、DNAマイクロアレイ(マウスDNAチップコンソーシアム)を用いて発現パターンの変化する遺伝子を解析した。しかしながら、対照株と過剰発現B細胞株において、発現量の変化する遺伝子を特定することはできなかった。そこで、抗FLAG抗体を用いた免疫沈降法によりSMN結合分子の単離・同定を試みたところ、SMNを過剰発現させたB細胞株で17本の特異的なバンドが検出された。これら17本のバンドを切り出し、トリプシンによりペプチドに分解しMass spectrometryでアミノ酸配列を解析したところ、他の細胞株でSMNへの結合が報告されているGemin2,3,4,5,6などのタンパク質の他に、これまでSMNとの結合が報告されていない9個のタンパク質が同定された。この中で58kDのタンパク質は酸化ストレス抑制作用を有するapoptosis-inducing factor (AIF)と判定されたため、SMNが酸化ストレス存在下でのB細胞増殖に与える影響を調べたところ、SMN過剰発現B細胞株では存在下での細胞増殖速度が増加していた。さらに、SMNの各エクソンを欠失した変異SMNに対するAIF結合能を測定したところ、AIFはSMN第6エクソンに結合していることが判明した。以上の結果から、SMN/AIFの相互作用がB細胞の抗酸化ストレス作用を制御している可能性が推察された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kuwahara, K., et al.: "Germinal center-associated nuclear protein contributes to affinity maturation of B cell antigen receptor in T cell-dependent responses."Proc.Natl.Acad.Sci.. 101. 1010-1015 (2004)
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[Publications] Yoshizawa, I., et al.: "Studies on the generation and maintenance of mucosal Cytotoxic T Lymphocytes against human immunodeficiency virus type-1 Gag in mice."Aids Res.Hum.Retro.. 19. 469-479 (2003)
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[Publications] Inouye, K., et al.: "Suppressive effects of 2,3,7,8-Tetrachlorodibenzo-p-dioxin (TCDD) on the high-affinity antibody response in C57BL/6 mice."Toxicological Sci.. 74. 315-324 (2003)