2003 Fiscal Year Annual Research Report
新しい目的細胞同定法による胚性幹細胞由来心筋細胞の特性解析と細胞移植療法の開発
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15790380
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
高橋 知之 岐阜大学, 医学部, 助手 (20332687)
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Keywords | 心臓 / 胚性幹細胞 / 発生・分化 |
Research Abstract |
<研究の目的> 心筋細胞は生後分裂能を喪失する為に、重篤な心疾患において心筋が損傷を受けると二度と自己再生する事はない。そのため、大量に得る事が可能な骨髄幹細胞や胚性幹細胞(ES細胞)から分化誘導した心筋細胞の移植療法の確立が切望されている。本研究では申請者が開発してきた目的細胞の単離・同定法によって得られた各々の分化段階・特性機能を有するES細胞由来心筋細胞の分子細胞生物学的な特性解析を行うことで、心筋分化メカニズムを解明するとともに、心疾患への再生医療の基盤を築く事を目的とする。 <研究実績の概要> 1)ES細胞による心筋細胞の分化系の確立を行い、アデノウイルスベクターによる遺伝子導入法を確立した。 2)申請者が開発した目的細胞同定法により、αMHCやNkx2.5遺伝子プロモーターを利用して、異なる分化段階・機能を有する心筋細胞の単離・同定を行った。 3)RT-PCR法ならびにウエスタンブロット法による単離したES細胞由来の心筋細胞の分子細胞生物学的な特性解析を行った。 4)免疫組織学的な手法や電子顕微鏡観察によりES細胞由来の単離心筋細胞の形態組織学的な解析を行った。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Ikoma T., Takahashi T., et al.: "A definitive role of RhoC in metastasis of orthotopic lung cancer in mice."Clinical Cancer Research. 10. 1192-1200 (2004)
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[Publications] Li, Y., Takemura, G., Kosai, K., Yuge, K., Nagano, S., Takahashi, T., et al.: "Postinfarction treatment with an adenoviral vector expressing hepatocyte growth factor relieves chronic left ventricular remodeling and dysfunction in mice."Circulation. 107. 2499-2506 (2003)