2003 Fiscal Year Annual Research Report
気管支喘息の増悪因子としてのマイコプラズマ感染とTLRの関与
Project/Area Number |
15790414
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
千葉 弘文 札幌医科大学, 医学部, 助手 (40347175)
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Keywords | 気管支喘息 / マイコプラズマ / Toll like receptor / サーファクタントプロテイン |
Research Abstract |
<実験1:ヒト気道上皮細胞における検討>ヒトmonocyte由来のcell lineU937とrat alveolar macrophageを用い,M.pneummoniae membraneまたはlipoproteinを曝露後,mediaを回収し,TNF-αまたNitric oxide産生を計測する。<実験2:肺コレクチンの調節機構の検討>U937細胞またはrat alveolar macrophageにM.pneumoniae曝露後,肺コレクチンSP-Aを加えTNF-α,NO産生における肺コレクチンの影響を検討する。<実験3:マイコプラズマ認識分子の検討>HEK293 cellにToll like receptor2またはCD14 transfectant geneをtransfectしmycoplasma lipoproteinを加えた時のNFk-Bのactivationをluciferase活性によって計測する。結果実験1:mycoplasma membraneとlipoproteinを加えたいずれの場合においてもTNF-αとNOの産生が濃度依存性に誘導された。さらに同量のmembraneとlipoproteinを加えた場合lipoproteinの方が産生誘導において優っていた。このことからmembrane中のlipoproteinが炎症反応を惹起する生理活性物質であることが示唆された。実験2:実験1で示したmycoplasma誘導細胞応答に対してさらにSP-Aを加えると細胞応答がSP-Aの濃度に依存して増強されることが示された。実験3:TLR2 cDNAをtransfectしたHEK293細胞はmycoplasma lipoproteinに対してNFk-Bの活性化を惹起する。さらにCD14 cDNAをco-transfectした場合、NFk-Bの活性化が増強された。このことからmycoplasma感染において、その認識に宿主側のTLR2,CD14が受容体として関与していることが示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 千葉弘文, 阿部庄作: "病態から見た分子診断 間質性肺炎"日本内科学会雑誌. 第92巻. 1222-1227 (2003)
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[Publications] 千葉弘文, 阿部庄作: "慢性閉塞性肺疾患環境因子の関与"日本臨床. 第61巻12号. 2101-2106 (2003)