2003 Fiscal Year Annual Research Report
MMP-2欠損型マウスを用いた創傷治癒過程における肺胞上皮遊走機序の解明
Project/Area Number |
15790419
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
功刀 しのぶ 日本医科大学, 医学部, 助手 (30350036)
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Keywords | マトリックスメタロプロテアーゼ / 肺胞上皮 / 創傷治癒 |
Research Abstract |
1.MMP-2欠損マウス、野生型マウスの肺胞上皮分離培養をCortiらの方法(Am.J.Respir.Cell Mol.Biol,1996)に準じて行った。肺から分離した細胞にビオチン化した抗CD32,CD45抗体を作用させ、ストレプトアビジン付着のマグネット粒子を加え、マグネット管に作用させ、マクロファージを吸着し、肺胞上皮の純度を上げる方法である。一匹からの回収率は非常に悪く、4匹にて回収することにした。肺胞上皮は、分離後一日で50%は、死にいたり、三日目には形質転換を起こすことがわかり、II型肺胞上皮のままで、遊走実験を行うのは、困難であることがわかった。細胞死の原因を検索中である。 2.肺胞上皮同定のため、組織化学的な方法として、ラメラ体を染色するタンニン酸染色を、免疫組織学的方法として、抗SP-C抗体を用いて同定を行っている。 3.肺胞上皮の遊走実験は、上記理由から困難なため、lung fibroblastを用いて、MMP-2、EGFの関係を中心に実験を進行中である。
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