2004 Fiscal Year Annual Research Report
MMP-2欠損型マウスを用いた創傷治癒過程における肺胞上及遊走機序の解明
Project/Area Number |
15790419
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
功刀 しのぶ 日本医科大学, 医学部, 助手 (30350036)
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Keywords | マトリックスメタロプロテアーゼ / 肺胞上皮 / 線維芽細胞 / 創傷治癒 |
Research Abstract |
1 MMP-2欠損マウス、野生型マウスの肺胞上皮分離培養をCortiらの方法(Am.J.Respir.Cell Mol.Biol. 1996)に準じて行った。肺から分離した細胞にビオチン化した抗CD32,CD45抗体を作用させ、ストレプトアビジン付着のマグネット粒子を加え、マグネット管に作用させ、マクロファージを吸着し肺胞上皮を分離する方法である。マウス一匹から単離できる肺胞上皮数は少なく、4匹同時に単離することとした。上記方法は、肺胞上皮の分離には有用であったが、肺胞上皮は分離後一日で約50%は死にいたり、3日後には形質転換を起こすことがわかりII型肺胞上皮のままで、遊走実験を行うのは困難であることがわかった。 2 MMP-2欠損マウス、野生型マウスの肺から、explant cultureの方法で線維芽細胞を分離し、遊走実験を行った。 MMP-2欠損マウス、野生型マウスから分離した、線維芽細胞において、両者の増殖能や形態に違いはなかった。Lab Tek chamberを用いて傷実験を行ったが、両者の違いは顕著ではなかった。MMP-2がその作用に関わるラミニン-5をコート下の傷実験を行っている。
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