2004 Fiscal Year Annual Research Report
マウス免疫複合体型糸球体腎炎モデルにおける半月体形成特異遺伝子のクローニング
Project/Area Number |
15790426
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
清水 芳男 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50359577)
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Keywords | マウス実験腎炎 / 半月体 / cDNA-RDA / Line-1レトロトランスポゾン / in situ hybridization |
Research Abstract |
(1)マウス免疫複合体腎炎モデルの糸球体単離. B10-BRマウスに対してウシアルブミン(BSA)を用いた腎炎モデルを作製した.本腎炎モデルはプロトコール第3週では,糸球体に半月体が認められなかったが,第4週では高度の半月体形成を認め,サブトラクションによる特異的に発現する遺伝子の単離に適していると考えられた.第3週,第4週の腎臓よりsieving(篩い分け)法にて糸球体を単離し,メッセンジャーRNA (mRNA)を抽出した. (2)cDNA-(representational diffrence analysis)RDA法によるサブトラクション. (1)で抽出したmRNAを鋳型にcDNAを合成し,cDNA-RDAを施行し,第3週糸球体-第4週糸球体,第4週-第3週の発現遺伝子のサブトラクションを行った.第3週-第4週では有意な遺伝子断片を得ることができなかったが,第4週-第3週では2つのcDNA断片を得た.このcDNA断片をプラスミドにクローニングし,両端よりシーケンスした.得られた遺伝子配列をデータベースで検索したところ,一方はLine-1レトロトランスポゾン,もう一方は未知遺伝子配列であった. (3)in situ hybridizationによるLine-1レトロトランスポゾンの発現部位解析. (2)で得られたLine-1レトロトランスポゾンのマウス腎における発現部位をin situ hybridizaionにより解析するため,クローニングしたプラスミドのプロモーター配列を生かし,Digoxigenin(DIG)標識RNAプローブを合成した.現在,このプローブを用いて,染色条件の最適化を施行中である.
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Research Products
(7 results)