2004 Fiscal Year Annual Research Report
新規中間径フィラメント・デスマスリンに結合する因子の探索
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15790446
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
水島 和幸 群馬大学, 医学部, 助手 (00344945)
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Keywords | desmuslin / yeast two hybrid法 / 筋細胞 / dystrophin |
Research Abstract |
desmuslinは、α-dystrobrevin-1をbaitとして行ったtwo-hybrid法で獲得された中間径フィラメントで、免疫沈降法ではdesminに結合するという特性を持つ。そこで本研究では、desmuslinに結合する因子の探索を行い、desmuslinの機能を解析することで筋細胞の構造および筋収縮機構の解明に近づくことを目的とし、Yeast Two Hybrid法を用いて網羅的にdesmuslinに結合する蛋白質の探索を行った.ヒト筋cDNAライブラリーからdesmuslinの全長cDNAをPCRで増幅しbaitベクターを構築した.さらに結合部位の検討のために全長cDNAの5'側,3'側を増幅したcDNAおよびヒトリンパ球DNAより増幅したdesmuslin遺伝子をベクターに組み込んだ.desmuslinの全長cDNAをbaitとして用い、ヒト筋cDNAライブラリーからdesmuslinに結合する因子をスクリーニングした結果では、α-dystrobrevin-1とdesminをdesmulinに結合する蛋白質として得ることはできたが、新規に結合する因子は現時点では得られていない.また多くの非特異的結合蛋白質が得られ、結合部位を限定したbaitの作製が必要と考えられた.さらにイントロンを含むdesmuslin遺伝子のヒト筋cDNAおよびヒト脳cDNAスクリーニングは現在進行中である.さらに今回desmuslinに対する抗体を作製し、骨格筋細胞における局在を検討した.その結果ヒト骨格筋の細胞膜上と細胞内での染色と、電子顕微鏡でZ帯に沿った存在を確認した.共焦点顕微鏡による観察では、contamereに強い染色性を認め、desmuslinはcostamereや神経筋・筋腱接合部等の筋収縮においてストレスのかかる部位により強く発現しており、筋収縮機構において重要な役割を持つと考えられた.
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Research Products
(1 results)