2003 Fiscal Year Annual Research Report
伸長ポリグルタミンにより発現増加するp60蛋白の解析
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15790460
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
長岡 詩子 独立行政法人理化学研究所, 構造神経病理研究チーム, 研究員 (80360600)
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Keywords | p62 / ハンチントン舞踏病 / ポリグルタミン / proteasome inhibitor / aggresome / RNAi |
Research Abstract |
ハンチントン舞踏病などのポリグルタミン病では神経細胞内封入体が形成され、これに局在している蛋白は病因に深く関わっている可能性が高い。伸長ポリグルタミン鎖により発現量が変化する蛋白も病因に関与している可能性が高い。Huntingtin exon1を発現させたNeuro2a細胞をある抗BAG-1抗体にて解析したところ、封入体に局在し150Q発現細胞でのみ発現が観察される約60kDの蛋白を認めた。この蛋白はBAG-1の分子量とは異なっていた。同蛋白を部分精製し質量分析を行い、UBA domainを持つ蛋白の一つであるp62であると同定した。p62特異抗体にて150Q発現細胞およびR6/2マウス脳の封入体が認識され、p62の封入体への関与が確認された。150Q発現細胞の免疫沈降ではユビキチン化蛋白およびp62が共沈し、ユビキチン化されたhuntingtin exon1-150Qとp62の結合が示された。さらにp62は150Q発現細胞において蛋白およびmRNAレベルで増加していた。proteasome inhibitor処理にてp62のmRNAが増加することが知られており、150Q発現細胞では伸長ポリグルタミン発現によるproteasome阻害を介してp62が増加していると考えられた。また、proteasome inhibitor処理にて増加したp62はperinuclearに封入体を形成し、γ-tubulin等との局在およびNocodazole処理による形成阻害からaggresome様の性質を持つ事が判明した。そこでRNAiにてp62のaggresome形成および封入体形成への影響を検討したところ、p62 knock down cellにおいてもaggresomeおよび封入体形成は観察され、p62はこれら構造物のリンカーとしてではなく、二次的に結合していることが判明した。
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Research Products
(1 results)